寝ても覚めてもダメブログ(仮)

寝ても覚めてもダメ人間のブログです。見ても薬にも毒にもなりませんが暇つぶしには最適かと思います。

根本と探偵事務所 (敬称略です)

どんどん更新していきます

 

 

・場面:事務所

・最初に事務所内にいる人間(役職)

依頼主(フット岩尾が女装してる)、野口衣織(平探偵)、長井短(探偵の取り締まり)、岡野(アルバイト)

 

(依頼主)

それで、結局私の娘は・・・

 

(いおり)

はい。娘が学校帰りに何をしてるのかを調べて欲しいという依頼ですが、こちらの写真を見てください。

 

こちらに背を向けて歩いている中学生と共に野口衣織が自撮りした写真を見せる

 

(依頼主)

こ、これは?

 

(いおり)

はい、あなたの娘と私です。

 

(依頼主)

え、え?

 

(いおり)

続いてこちらの画像です。

 

さっきとは別の場所を歩く中学生と共にソフトクリームを食べている野口衣織の自撮り画像を見せる

 

(依頼主)

これは?

 

(いおり)

娘とソフトクリームと私です。

 

(長井)

何してんだお前!依頼遂行中になんでソフトクリーム食べてんのよ!

 

(いおり)

いや、だっておいしそうだったんですもん!あと、ソフトクリームが、「わ、私を舐めてください」(作った感じの可愛い声)って言ってたんですもん!

 

(長井)

ソフトクリームはお前にそんなこと言わねぇよ!はい、もう次の画像いって!

 

(いおり)

次がこれですね。

 

野口衣織がカラフルなソフトクリームを持ちながら可愛い顔して自撮りした画像を見せる

 

(依頼主)

これは?

 

(いおり)

タイトルが「カラフルとソフトクリームと私」です。

 

(長井)

写真家気取ってんじゃねぇ!

仕事ほっぽり出してどこ行ってんだよお前!

 

(いおり)

だって、調査してたら長い行列が出来てるソフトクリーム屋さんがあったんですよ!それで、つい綺麗だから並んじゃって、そしたら見失って、ま、いいか!ってなって、こうなりました。

 

写真を長井にみせる。

 

(長井)

え、お前バカなの?どう考えても娘さんと距離離れちゃうでしょ。ていうかさ、何この顔!腹立つわー!お前さ、何?アイドル気取り?探偵ナメてんの?

 

(いおり)

さっきからなんなんですか!私につっかかってきて!この「NEO可愛い」!

 

(長井)

はー?何なんですか、その言い草は?私はあなたが仕事してないのを先輩として指摘しただけですけど!この、可愛さの暴力!

 

(いおり)

そんなにきつく言わなくてもいいんじゃないですか!あんた、また酒の酔いすぎで男逃がして、そのストレスを私にぶつけてるだけでしょ!バカじゃないの!この、可愛いとは違うベクトルで評価されるべし顔!

 

(長井)

今はそれ関係ないし!てか、酒の酔いすぎで男逃がした話を依頼主さんの前で言う必要なんかないと思うんですけど!この、かわいいは正義の宣教師!

 

(岡野)

あのー、さっきからけなしたいのか褒めたいのかどっちなんですか?

 

(長井、いおり)

うるせぇ!クズ風船野郎!

 

(岡野)

なんですか!クズ風船野郎って!褒めてよ!俺の事も褒めてよ!

 

(長井)

クズ風船野郎って言ったらクズ風船野郎じゃんか!パチンコで金すったからこの事務所で住み込みで働かせてもらってるクズじゃん!

 

(いおり)

そうですよ!私見ましたもん!この前岡野さんが、パチンコの店の看板に載ってる女の子に対して、「あー!レイたそたん、可愛い!レイたそたんには一生お金を貢いであげるからね!」(悪気のあるオタクの言い方で)って言ってたの!

 

(岡野)

うん、それは見たとしても、君が言っちゃいけないセリフだ!黙ってくれ!

それで風船要素は!

 

(依頼主)

あの、結局依頼はどうなってますか?

 

(長井)

あー!大変申し訳ございません!ほら、いおりちゃん!結果は!

 

(いおり)

すみません!写真はこれしか撮れておりません!

 

(長井)

何やってんだよお前は!ちゃんと捜査しろよ!

 

(岡野)

え、俺の風船要素は?ねぇ、風船は?

 

(長井)

大変申し訳ございません!また後ほどお調べしますので!

 

(依頼主)

いえ、結構です。もう大丈夫ですから。

 

(いおり)

いえ!今度こそはきちんと捜査しますから!

 

(依頼主)

いいのよもう!あなた達には頼まないわ!失礼しちゃうわ本当!

 

依頼主、部屋から立ち去る

同時に根本が部屋に入る。

 

(根本)

え、今の誰?

 

(長井)

あ、所長!いや、実はですね。

 

岡野、根元のところに駆け込む。

 

(岡野)

所長!俺に風船要素はありますか!

 

(根本)

は?お前の存在自体がこの事務所で浮いてんだよ。分かったらさっさといい仕事でも持ってこいよ!

 

(岡野)

この事務所で俺の人権は1つもないのか!くそー!

 

岡野、事務所から走って去る

 

(長井)

で、先程の女性のことなんですけど。

 

(いおり)

いやー!それにしても今日はいつにも増してお美しいですね所長!もう美容番長と言いたいくらいですよ!

 

(根本)

長井、話を続けて。

 

(いおり)

所長~(膝から崩れて根本の膝辺りまで体を落とす)

 

(長井)

実は先程、依頼主の娘さんの素行調査の依頼があったんですけど、いおりちゃんがいい加減な捜査をしたために、依頼主を怒らせてしまって。

 

(根本)

何してるのよ!

 

根本が長井にビンタする

 

(長井)

なんで私が叩かれるんですか!

 

(根本)

探偵っていうのは、最後まで依頼主に寄り添ってあげる、そういうものなのよ!

 

(長井)

だからなんで私が叩かれるんですか!

 

岡野が中学生の女の子と一緒に入る

 

(長井)

ぎゃー!誘拐犯よ!110番しなきゃ!

 

(岡野)

いや、違うんですよ!これは!

 

(いおり)

あ、もしもし!警察の方ですか!実はですね!

 

岡野、慌てて電話を切らせる

 

(岡野)

ちょ!やめてくださいよ!違うんです!実は、事務所の下でずっと立ってる子がいたからここに連れてきたんです。

 

長井、女の子に近寄る

 

(長井)

ほんと?実はこのおじさんに脅されてるんじゃないの?

 

(岡野)

いや、違いますよ!ね、違うよね?

 

(女の子)

あの、その、、

 

(いおり)

ほらー!やっぱりモジモジしてるじゃないですか!絶対なんか企んでますよ!

 

(長井)

ほら、このヒゲジジイになんて言われたの?言ってごらん。

 

(女の子)

えっと、、

 

(長井)

安心して。私はあなたの味方だから。

 

女の子、急に顔の表情が変わる

 

(女の子)

うるせぇな、さっきからよ!やれ私の味方だ言ってるけどよ、じゃあ私を守ってみろよ!

 

(長井)

えぇ・・・何この子。岡野、この子を下に戻してきてよ。

 

(いおり)

いや、長井さん!この子きっと、誰かに追われてるんですよ!ね、そうだよね。

 

(女の子)

当たりめぇだろブス!それくらい察せや!

 

(いおり)

所長。こいつを在らぬ容疑で警察に突きつけて良いですか?

 

(根本)

二人共!この子はうちの大切なお客様よ!ねぇ、何があったか話してみて。

 

(女の子)

うん。実は私、何かの能力があるみたいなの。でも、それがなんなのか私には分からなくて、、

 

(長井)

え、所長だけ優遇してね?え、ずるくね?

 

(いおり)

そうやって私達みたいな下のものにはひでぇ態度で接して上の者にはペコペコするやつなんだな。サイテー。

 

(根本)

まぁまぁ、黙りなさい、愚民ども。

 

(長井)

めちゃくちゃ調子乗ってんじゃん!

ねぇ、ちょっと君!なんで所長にだけ優しい態度とるのよ!おかしくない!?

 

(女の子)

だって私よりも確実に格下だもん。絶対におんなじ年になったら、あの人よりも美人になれる自信があるわ。

 

野口いおり、笑いをこらえている

 

(いおり)

えw、もしかして、根本さんに優しくしてた理由って、格下の相手だから安心して自分の悩みを打ち明けられるって思ったってこと?

 

(女の子)

あんたに言われるのはすごく癪だけど、その通りよ。

 

(いおり)

だってさ!所長!あんた、中学生の女の子に見下されてるんだよ!